専門用語はどれだけ伝わっている?話の歩留まり率をあげよう!
自分では簡単なこと、相手も知っているだろうと思っていても相手はそうではないかもしれません。
知らず知らずのうちに専門用語ばかりになっている可能性も。
相手もふむふむと聞いている(風)ですが、本当に理解されているのか、伝わっているかはあとあとになって、「あれ?なんか話がかみ合っていないな」「この前そんな話してたのに、なんかちがう…」となる可能性もあります。
私は公認会計士ですのでその仕事をする際はどうしても専門用語が多くなります。その専門用語を説明するにも専門用語を使ったりと。
お客様との打ち合わせ時に、一緒に仕事をする方がお客様に結構な専門用語を使っていました。それを聞いて、本当に伝わっているのかなと思い、お客様の顔を見ていたのですが、お客様もふむふむと聞かれていました。ふむふむが話を聞いてますよという意味ではなく、きちんと伝わっていればなんの問題もありません。
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専門用語は便利
専門用語は便利です。一つのワードで結構な意味を伝えることができるのでついつい同業者同士の会話は専門用語のオンパレードになってしまいます。
それもその業務に詳しい者同士なら余計にそうです。
けれど、日常的に専門用語ばかり使っていると、いざその業務を良く知らない方に説明する際に専門用語なしでうまく伝えることができなくなるおそれがあります。
専門用語はこわいことも
専門用語の使用は同業者同士でも気を付けないといけないことがあります。専門用語の内容をきちんと理解して使っているならいいのですが、何となく知っている程度で使うと、話している相手とだんだん話がかみ合わなくなり結局何も伝わっていないことになります。
相手が全く知らなくて「何それ?」と聞いていただければいいですが、何となく聞いたことがあり、何となく意味もわかりそうな用語の場合です。なので専門用語だらけの会話は本当に意思疎通ができているか別の言い方をしたりしながら確かめる必要があります。
また専門用語を使うと専門家っぽい気持ちになります。
お客様にとって専門家っぽいかどうかはあまり関係なく、きちんと仕事をしてくれる、わかりやすい言葉できちんと伝えてくれる人がいいに決まっています。ましてや使う専門用語をきちんと理解していないなんてもってのほかです。
業界用語も同じ
専門用語は何も会計や税務、法律に関わるものだけでなく、あらゆる業界で専門用語があります。業界用語も同じで、違う業界に身を置いている人に業界用語で話をしてもぽかんとされます。
話の歩留まり率を上げるために訓練する
同業者、非同業者、業界人、非業界人に関わらず、相手にどうやって説明すればきちんと伝わるか、話の歩留まり率を高めることが大事です。
この歩留まり率という言葉も専門用語ですね。ついつい使ってしまいます。
(歩留まり率は本来、製造や生産現場で使われるもので、材料の使用量から期待される生産量に対して、実際に生産された生産量の比率のことで、100の材料使用に対して100生産できると歩留まり率100%で、100のうち20は生産過程で削られたり、廃棄され無くなり、80が生産された場合は歩留まり率80%となります)
私も話がうまい方ではなく、ついつい回りくどい説明になってしまったり、話があっちこっちにいって散らかってしまいがちなので、口に出す寸前に(数秒にも満たないぐらい)頭の中で言いたいことを編集するように心がけています。
別にうまくまとめようとしているわけではないのですが、これをするのとしないのでは伝わり方(歩留まり率)が違う気がします。
【編集後記】
昨日は夕方から前の会社で打ち合わせがあったのですが、前の会社の同期や上司に会い近況などを報告していました。そのうち何人かに言われたのは「いいな~楽しそうで。」という言葉。確かに楽しいですし、周りからも楽しそうに見えているのはいいことだしうれしく思いました。
同じ仕事するなら楽しそうに仕事する人としたいし、つまらなさそうにする人とは仕事したくないですもんね。