独立後のお金の不安との付き合い方。まずは見える化しよう!
サラリーマン時代とは異なり独立すると毎月決まった日に決まった額の収入は無くなります。
サラリーマン時代より多くの収入が入る月もあれば、全くない月もあったり。けれど、出ていくお金はサラリーマン時代より増えいている人も多いのではないでしょうか。
社会保険料(サラリーマン時代は会社と折半)、事業そのものにかかる費用、その他経費…
軌道に乗れば…よく聞く言葉ですが、軌道に乗ったなと思うタイミングがあるのかないのか。私はまだその感覚はありません。日々試行錯誤しながら、トライ&エラーを繰り返しながら食べれるようになっていくものだと思います。あとあと振り返ったときに独立当初から比べると食べれるようになった、軌道に乗ったかもと思うのであって、その時々は必死にしているものだと思います。
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お金がない不安はなくなることはない
自分で事業をしていると、やった分だけ報酬がもらえ、青天井だとも考えられますが、やった分きちんともらえるかはわかりませんし、そもそもやる仕事がなければできません。
また今は順調であってもその後どうなるかはだれにもわかりません。
特に独立当初はある程度貯金をもってする方が多いですが、何年も無収入ではもちませんし、それこそ毎月残高が減っている恐怖はあるはずです。
まずは見える化をしよう
ただただ漠然と不安に思っていては精神衛生上良くありません。
お金が減るという事実は同じでも、何にどれだけ使っているのか、いつ支払う必要があるのか、収入はいつ入金されるのかを見る化することで、ある程度の予想が立ちますし、不要な不安を除く効果もあります。
数字で表すことでなんとなくの不安が、そこまで怖がる必要もない程度のものか、もしくは本当にまずいという状況かが把握できます。(本当にまずいという状況になる前に対処するためでもあります)
過去を把握する
”見える化”といっても複雑なことをイメージする必要はなく、まずは過去数か月から、できれば1年ぐらいの収入額と支出額をまとめましょう。とはいえ、過去のものをまとめると何に使ったかがわからないものが出てくると思います。過去分を精緻に把握しようととすると不明分が多く出て、嫌になり挫折しかねないので、まずはざっくりでOKです。このとき事業に関するものだけでなく、プライベートなものも含めて考えます。(フリーランスは事業も家計も同じ財布なのでどちらも把握することが必要です)
収入額と支出額の差額が、預貯金の増減額(前月の残高と当月の残高の差)と合えばOKですが、そうそう合いません。なので、収入と支出の差と、預貯金の増減額との差は「その他の増減」という項目で管理します。このとき「その他の増減」があまりにも多すぎる場合は大きなものが漏れている可能性がありますので、把握できていない費用がないか確認した方がいいですが、まずは「その他の増減」として、将来においてはその差がなくなるようにしていく方が重要です。
将来を予測する
将来を予測するというと大袈裟な感じがしますが、収入と支出のシミュレーションをするという意味です。
収入は現時点で見えているものを、費用は過去実績から必ず発生するものと、おそらくこのぐらい発生するだろうというものを入れます。
私は収入は固めに、費用は余分に入れることで保守的なシミュレーションにするよう心がけています。これは予想外の、突発的な支出がでたときに対処するためで、きちきちのシミュレーションだとブレが怖いからです。
支出をいれるとき、毎月あるものと、固定資産税や住民税、年金、保険等のように毎月払いでないものがあるのでそれも考慮します。
作って終わりではなく、更新していく
この見える化のシミュレーションは今時点で作って終わりではあまり意味がありません。不安の程度が見える化したこと自体はいいことですが、これを更新して精度を高めていくことも重要です。
現時点で見える化した”将来”は、時がたつと”実績”となります。シミュレーション上の将来を実績に置き換えることで、過去の振り返りをすることになります。
過去を振り返ることで、どこからの収入が多かったのか、少なかったのか、予測に対してどうだったか、費用についても予測より少なかったのか、想定外の支出があったかどうかをつかむことができ、結果としてお金が増えたのか、減ったのかが把握できます。
お金が増えたのか減ったのかは意識していることが多いですが、シミュレーションを実績に置き換えることにより、その原因がわかります。原因がわかると対処法を考えることができます。対処法を考えるとどう実行しようか、いつしようかを考えますので、結果として、行動が早まります。
この好循環での思考ができることも将来の見える化をする効果と言えます。
参考資料
簡単ですが、シミュレーションする上でのサンプル(将来シミュレーション)があった方がいいかと思い作成しました。
2パターンで、パターン1は支出を事業関連と家計関連で分けたパターン、パターン2は支出を支出形態(振込、口座振替、クレジットカード払い)で分けたパターンです。
項目は大項目だけでもいいですし、もう一段階細分化した中項目まで分けても、さらに細分化してもOKですが、把握できる範囲でやることが大事です。
細かくできればより明確になるのですが、集計に手間がかかったり、面倒くさくなって続かなくなるのが一番ダメなので、ストレスなくできる程度にまずはとどめて、継続を心がけて下さい。
まとめ
現実を直視するという意味でも大事ですし、お金の管理方法も身につきますので、私は見える化をおすすめしています。
【編集後記】
今年は冬から一気に春になり、3月後半から24~25℃といった最高気温で初夏を思わす気候となっています。桜も一気にさき出かけたい欲求がでてるのですが、なにせ花粉が。。みなさまは大丈夫でしょうか。
町を歩けばマスクをしている人も多く、花粉症じゃない人の方がめずらしいのではと思ってしまいます。